同遺跡群は、常呂川東岸の高台に位置する遺跡群で、古くは縄文時代(1万4千年~2400年前)をはじめオホーツク文化時代(5~9世紀)、擦文文化時代(7~12世紀)、アイヌ文化時代(13~18世紀)と幅広い年代の遺物が集積している。
整備エリアは6・6㌶で、市は2021年度から整備を開始。チャシの濠に渡す橋や周囲に張り巡らされる柵を設置したほか、オホーツク文化時代の竪穴住居内部を再現。このほか1周600㍍の園路や東屋、説明板、駐車場、トイレなどを整備した。
竪穴住居は5角形または6角形で、大きなものでは長さ15㍍、幅10㍍に及ぶ。
13の住居跡のうち1カ所を復元し、土間や炉、熊の頭骨が並ぶ祭壇など内部の環境を忠実に再現。住居跡を保護するための上屋も建設した。
整備工事は市の財政事情で一時中断した時期もあるが、当初予定から1年遅れて供用開始となる。
同遺跡群野公開開始に先立ち、プレオープンガイドツアーも予定している。(柏)