いよいよ4月末公開…常呂「トコロチャシ跡遺跡群」

2025-03-20 掲載

(北見市/社会)

地域の歴史的遺産を4年かけ整備

 北見市常呂のトコロチャシ跡遺跡群は4年間に及ぶ整備が完了し、今年4月末に一般公開される。オホーツク文化時代の竪穴住居やアイヌ文化時代のチャシ(砦)跡を再現し、地域の歴史的な遺産を一般に公開する。

プレオープンガイドツアーも予定

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 同遺跡群は、常呂川東岸の高台に位置する遺跡群で、古くは縄文時代(1万4千年~2400年前)をはじめオホーツク文化時代(5~9世紀)、擦文文化時代(7~12世紀)、アイヌ文化時代(13~18世紀)と幅広い年代の遺物が集積している。

 整備エリアは6・6㌶で、市は2021年度から整備を開始。チャシの濠に渡す橋や周囲に張り巡らされる柵を設置したほか、オホーツク文化時代の竪穴住居内部を再現。このほか1周600㍍の園路や東屋、説明板、駐車場、トイレなどを整備した。

 竪穴住居は5角形または6角形で、大きなものでは長さ15㍍、幅10㍍に及ぶ。

 13の住居跡のうち1カ所を復元し、土間や炉、熊の頭骨が並ぶ祭壇など内部の環境を忠実に再現。住居跡を保護するための上屋も建設した。

 整備工事は市の財政事情で一時中断した時期もあるが、当初予定から1年遅れて供用開始となる。

 同遺跡群野公開開始に先立ち、プレオープンガイドツアーも予定している。(柏)

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