北見市高齢者相談支援センター留辺蘂は、認知症啓発のシンボルカラーであるオレンジ色の花で地域を彩る「オレンジガーデニングプロジェクト」に取り組んでいる。「認知症になっても暮らしやすいまちをみんなで創っていこう」という思いを込め、地域全体に花数を増やしている。
プロジェクトは認知症啓発活動として全国各地で展開されている。同センターでも花の手入れを通じて、認知症について考えたり、周囲の人と話すきっかけができればと、今年から取り組んでいる。
プロジェクトの期間は6~9月。これまでに認知症サポーターがいる店や自治会、福祉施設などに参加を呼びかけ、7月現在37の個人と団体が協力しており、マリーゴールドなどのオレンジ色の花が並ぶ花壇に専用ロゴを貼ったミニ看板を随時設置している。
同センター認知症地域支援推進員は「いろいろな形で新しいつながりが生まれていて、まちづくりにもなっています。来年度以降、認知症の方が地域の人と一緒に花を植えたり、お世話をしたりする機会をつくれたら」と話している。
プロジェクトに関係なくオレンジ色の花を植えている場合も趣旨に賛同すれば、個人・団体問わずにプロジェクトに参加できる。問い合わせは、同センター(0157-42-5008)へ。(理)