連載 森林オアシスに消防庁舎~網走市~ ㊤

2024-08-29 掲載

(網走市/社会)

中央公園の一部に建設

 網走地区消防組合消防本部・網走消防署(消防本部庁舎)の新庁舎建設地に、中心市街地にある中央公園の一部が選ばれた。先日、基本構想がまとまり、公表された。市民の一部からは「なぜ中央公園なの?」などとの声が寄せられている。調べてみた。(大)



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■老朽化

 策定された基本構想は、7月18日に同組合のHPで公表された。同構想に記された、新庁舎の建設理由は次の通りだ。

 ~基本構想より~

 理由①「(現在の消防庁舎)は竣工から52年が経過し、建物・設備の老朽化が進み、耐震診断では『震度6強から震度7の地震の振動及び衝撃に対して倒壊や崩壊する可能性が高い』とされている」

 理由②「消防車両の大型化に伴う車庫の狭隘(きょうあい=幅や面積が狭いこと=)化、迅速な出動のための準備スペース不足」

 ~・~・~・~

2026年度に着工、事業費22億円

 現庁舎(南2西4)は中心市街地を通る道道「網走停車線」沿いにある。道道を挟んだ向かいには、新庁舎の建設地として選ばれた中央公園(南3西4)がある。

 同構想では、新庁舎の延床面積を約2600平方㍍、建設費を約22億6千万円と見込む。2026年度に着工、28年度の供用開始をめざす。

■適地

 新庁舎の建設地に中央公園を「適地」とした理由は次の通りだ。

 ~基本構想より~

 理由①「網走市 立地適正化計画において示される都市機能誘導区域内であり、かつ緊急輸送道路に接している」

 理由②「理由①の条件に合う公用地・私有地を検討した結果、現消防本部庁舎位置と中央公園の一部の2箇所を候補地とした」

 同構想では、理由①と②のほか、新庁舎を現庁舎跡地、中央公園の一部に建設した際の「ハザード」「コスト」「新庁舎建設の事業期間」も比較した上で、中央公園に決定した理由を説明している。

パブコメ、反対は1件

 同本部は基本構想を策定するにあたり、「構想(案)」についてパブリックコメントを募った(今年6月5~同28日)。9人から18件の意見が寄せられ、このうち「反対」は1件だった。

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 次回は、新庁舎完成後の中央公園の〝姿〟などについて紹介する。

網走消防本部の新庁舎建設地(基本構想より) == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
網走消防本部の新庁舎建設地(基本構想より)

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