北見で認知症フォーラム

2024-09-18 掲載

(北見市/社会)

家族が役割分担し『人生会議』の開催を

道東の森総合病院の医師、保健師が講演

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 認知症への理解を深めるフォーラムが15日、北見市民会館で開かれた。道東の森総合病院・もの忘れ外来の担当医師と保健師が講演した。

 北見市認知症の人と家族の会が主催し、100人余りが参加。相談担当の保健師は、もの忘れ外来について「脳神経外科と精神科両方の観点から、認知症の予防や治療を行う専門科」と説明。「気になったら早めの受診を」と呼びかけた。

 また、同病院では受診に際し本人の同意と家族の同伴を必須としており、その理由について「本人の不安や不信感をやわらげ、家族だからこそ知り得る情報を得るため」と説明。「本人は心に葛藤を抱え、否定や混乱などを繰り返しながら受容へと向かう。家族がそれぞれ役割を分担し、複数で支える環境が望ましい。あらかじめ本人や周囲の人が将来について話し合う『人生会議』の開催を」と勧めた。

 医師は、70代男性と娘が診察に訪れた想定で実際の問診を実演。自律神経の状態を見極める血圧測定、記憶を司る海馬の萎縮状況を把握するMRI検査、脳の働きを調べる血流検査など、各検査の目的を説明。「脳の機能低下を防ぐには血の巡りを良くすることが大切。適度な運動を」と呼びかけた。(柏)

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