同封の説明文書で住民の声訴え
■声を聞いて
東藻琴地区の住民らによる「ごみ処理施設を考える会」は先日、「さらに声を広げ、大空町に建設の再検討を求めましょう」などとするチラシを作成。今月14日、大空町内に配達された朝刊2紙に折り込み、購読者らに賛同を求めた。
チラシの内容は、今月2日に同地区で開催された町主催の説明会の参加者から出された質問・意見を元に構成。町に対しては、「地元住民への『説明会』は決定の押し付けでなく、声を聞いてください」などと理解を求めている。
1市4町の議会・首長にも送付
■首長と議会
同会は、大空町を除く1市4町の首長、議会にも、新聞に折り込んだものと同じチラシを送付した。
チラシに同封した説明文書では、「大空町東藻琴で『住民説明会』が行われましたが、地元住民から多くの質問・意見が出されました」とした上で、「東藻琴の住民にとって、『広域ごみ処理施設の新設』は大きな問題であり、不安や心配、新設反対の声が広がっています」などと〝現地〟の状況を伝えるスタイルになっている。
同会メンバーの1人は、1市4町の首長、議会にチラシと説明文を送付した目的について、「東藻琴住民の間には反対・疑問の声があることを、大空町以外の関係自治体の方々にも知ってもらいたかった」と話す。
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1市5町による「斜網地区廃棄物処理広域化推進協議会」は昨年10月、大空町から「住民の合意を得た」との報告を受け、焼却処理施設の建設予定地を東藻琴とする方針を固めた。
しかし、10月2日の東藻琴地区での説明会(62人参加)では、11人の質問者から不満や疑問の声が寄せられた。
次回は、東藻琴地区の住民らによる同会の〝アクション〟に対する大空町以外の関係者の反応などを紹介する。