美幌町は、都市計画マスタープランと立地適正化計画を1つに合わせる「コンパクトなまちづくり計画」の素案をまとめた。人口減少や少子高齢化が進む中、歩いて暮らせる市街地づくりに向けて、居住や都市機能などの誘導区域、目標などを定めている。
計画策定に向けては、2022年度に有識者でつくる美幌町都市計画審議会を設置。現在まで4回にわたり議論を重ねている。
素案では、計画期間を25年度から20年間に設定。生活利便性の高さ、災害リスクの少なさなどから、市街地の東西、南北ともに約2・5㌔の範囲を「居住誘導区域」とした。住宅リフォーム支援や空き家対策など現行の施策を見直しつつ、区域内への居住を促す。
区域内の人口密度の目標は、44(令和26)年度で1㌶当たり25人。20年度の市街地(同24・7人)とほぼ同じ密度を維持したい考えだ。
居住のほかにも、行政や商業、金融、医療など都市機能の誘導施策と方向性も定めている。
町は10月17日の審議会に素案を提出。今後は、年内にも町民説明会を開いた後、パブリックコメントを実施。年度内に計画を策定する運び。(浩)