北見市北見自治会連合会の防災・防火対策研修会がこのほど、北見市東三輪のサンライフ北見で開かれた。北見市総務部防災危機管理室の啓発係長が「地域で考える防災対策」をテーマに講話を行った。
1988年の大雨災害や2004年の「100年に一度」の豪雪災害、06年の佐呂間町の竜巻災害、18年の胆振東部地震によるブラックアウトなど、北見や近郊で起きた過去の災害を紹介。災害への考え方を「起きた時に考えるではダメ。起きる前に備えることが大事。自分・家庭は何を備えられるかを考えて」と話した。
北見市で想定される災害に地震と洪水を挙げ、それぞれ説明。洪水では気象庁が発表する避難情報の警戒レベルについて紹介し「レベル4までには必ず避難する。レベル5ではすでに安全な避難ができずに命が危険な状況。緊急避難確保の発令を待ってはいけない」と訴えた。また、2階に垂直避難する場合は、水や食料等をはじめ、2階にトイレがない家はトイレ処理セットも用意しておくことが大切であることを語った。
災害が起きた時に大切なのは「地域のつながり」。「どんな人が地域で生活をしているかを知ること。『こんにちは』『困ったことがあれば言ってくださいね』とひと言プラスしてみる。命を救えるかもしれない」と語った。
各町内会で実施している防災訓練などを紹介し、訓練実施の検討を促した。「災害が少ないと思うことが一番危険。災害は必ず起きます。自宅で防災いつでもノートの確認を」と呼びかけた。(菊)