2024年度第57回北見文化賞授賞式が3日、北見市民会館で行われた。北見文化賞の高薄守さん(80・囲碁)、北見文化奨励賞の益井直美さん(51・音楽)とおくだなつみさん(36・美術)に表彰状が贈られた。
文化向上に大きな功績のある人物を表彰するもので、この日は主催の北見文化連盟(本見研介理事長)関係者や来賓などが出席した。
高薄さんは2005年、私財を投じて北見囲碁会館を開設。19年間にわたり北見地方の囲碁文化の普及に尽力するとともに競技レベル向上に貢献した。現在は日本棋院北海道本部理事を務めるなど道内の囲碁文化の普及発展にも寄与している。
益井さんは北見藤女子高校を卒業後、札幌大谷短期大学音楽科ピアノコース専攻科と研究科を修了。現在は北見でピアノ教室を主宰して子ども達を指導する傍ら、合唱団の伴奏や自身のソロ活動などに取り組んでいる。
おくださんは神奈川県出身で2014年から北見在住。19年から絵画の創作活動を開始し、オリジナルのキャラクター「キタミタマネギツネ」を考案。子ども向けのワークショップやライブイベントなど幅広く活動を展開している。
授賞式で本見理事長は「この地域の文化・芸術活動をもっと幅広い層に広げ、新しい芸術家を発掘し育てたい」とあいさつ。受賞者を代表して高薄さんは「私達を支えてくれた多くの方々のおかげ。この賞を励みに、それぞれの分野で普及と発展に尽力します」と語った。(柏)