北見市常盤町の北見トリミングスクールはこのほど、初めて保護犬のトリミングを実施した。同スクール講師の神成正子さんは「トリミングによってワンちゃんが幸せになるお手伝いができる。技術だけでなく、命の大切さも知ってもらいたい」と話している。
同スクールは、世界共通のJKCのトリミング資格取得をめざし、生徒達が日々技術を磨いている。この日、犬の保護や里親探しなどに取り組む北見の就労継続支援B型事業所「みんなのて」に呼びかけ、ボランティアとして保護犬のトリミングを実施した。
トリミングしたのは、14歳メスのミックス犬くーちゃん。神成さんが中心になり、生徒ととともに「えらいね」「かわいいね」と優しく声をかけながら毛玉を解きほぐし、カットやシャンプーをすると、くーちゃんの震えていた足もいつしか止まり、ふわふわの毛並みを取り戻した。
同事業所の澤田欣丈代表は「保護犬の活動は今はまだ試運転の段階ですが、(トリミングの申し出は)とてもありがたいです」と感謝していた。
同スクールは今後も希望する生徒とともに、保護犬のトリミングを行っていく予定。(菊)