
災害ボランティアセンターの立ち上げを想定した訓練が9月26日、美幌町しゃきっとプラザで行われた。町民約30人が参加。今回はICT機器を新たに活用して、ボランティアの受け付けや支援活動報告を行うなど、これまでに比べ簡潔な運営を体験した。
主催は美幌町社会福祉協議会。協議会は、災害時に美幌町と連携してセンターを立ち上げることになっており、継続的に訓練を実施している。
災害ボランティアセンターは、担当職員の負担を減らし、支援活動に重点を置くため、ICT機器を活用する運営が全国的に普及してきており、この日の訓練でも機器を活用。インターネット上でボランティアの受け付けや、活動報告などを受ける形に変更した。
ICT機器を新たに活用
受け付けでは、スマートフォンで二次元コードを読み取るとボランティアとして登録され、端末上に支援先の活動現場の地図などが表示される仕組み。読み取りなどに手こずる参加者もいたが、他の参加者のアドバイスを受けたりしながら、活動報告までを済ませていた。
有事にはセンター長を務める協議会の太田博美副会長は「スマホでの登録はハードルが高い人もいるかも知れないが、訓練を重ねることで対応したい。手続きを簡略化することで、被災者に寄り添う時間を増やせたら」と話した。 (浩)