行政書士会網走支部(池田真哲支部長)主催の無料公開セミナーと無料相談会が22日、北見市民会館で開かれた。
2月22日の「行政書士記念日」にちなんだ事業で、池田支部長は開会にさきだち「まちの法律家として身近な行政書士にお気軽に相談を」とあいさつ。今回のセミナーは「家族信託と成年後見について」をテーマに、行政書士の村田光広氏(FP 村田総合法務事務所)が講演した。
家族信託とは、高齢者などが、信頼できる家族の一人に財産の管理や処分を託すことができる仕組み。後見人を家庭裁判所が選任する成年後見制度に比べ、土地や建物、預金などの管理や処分を柔軟に行うことができるという。
説明によると、成年後見制度は、本人の判断能力が低下してから裁判所に申し立てをするのに対し、家族信託は本人の判断能力があるうちに当事者間で契約する必要がある。
村田氏は「成年後見制度は最後のセーフティネットとして絶対に必要だが、認知症と診断される前に手当てをしておくことが大切」と呼びかけ、活用の具体例を紹介した。
問い合わせは池田行政書士事務所(0152-44-6978)へ。