同社は、昨年7月のダイヤ改定時、大規模な減便を実施。その後は昨年12月と今年7月のダイヤ改定時に少しずつ便数を増やした。しかし、慢性的な乗務員不足は改善せず「現行のバス路線維持が極めて困難な状況」と再び減便に踏み切った。現在の乗務員数は北見、美幌、遠軽の営業所合わせて123人。自己都合などによる退職者分を補充できず、じりじりと人員減が進む。
今回、減便を実施する16路線のうち、平日、土日祝日ともに減便するのは美山線、高栄団地線、温根湯・留辺蘂線など9路線。平日減便は緑ヶ丘団地線と美幌高校線の2路線、土日祝日減便は三輪・小泉線、東陵運動公園線など5路線。
減便数は平日が40便で、同社の市内、郊外線全便数の8・6%。土日祝日は22便で全体の6・0%。同社によると通勤、通学時間の減便は行わずに調整したという。
同社は乗務員採用支援として大型二種免許の取得支援制度や入社時に支給する支度金制度を設けているほか、都市部で開催される就職フェアに参加するなど様々な採用活動を展開。しかし、思うような反応は得られていない。
運転手が確保できない限り、増便は困難な状況で、同社は「あらゆる機会を通じてPRしていきたい」と、引き続き採用に力を注ぐ考え。(柏)