■必ずある車
本紙に寄せられた投書には、「月曜日から金曜日の朝7時50分~17時半まで、(本庁舎の)来客用駐車場に必ず軽自動車が駐車されている」と書かれており、「市役所駐車場は誰のためにあるのか?」と疑問が呈されていた。
封書には、駐車してある車のナンバーも記されており、本紙記者は現場に出向いて、同じナンバーの車が駐車されていることを数回にわたり目撃した。
本紙は網走市役所に確認を求めたところ、この車を運転していたのは市の職員であることが判明。職員は「仕事が立て込んでいたため駐車してしまった」と話していたという。
■原則禁止
網走市の職員(会計年度任用職員、臨時職員含め)は原則、市の公共施設駐車場に自家用車を長期に駐車することを禁止されている。条例によりルール化されているわけではないが、市職員課は「職員には『役所に職員用の駐車場はない』と度々、説明している」とする。
ただ、本紙取材では、市の公共施設駐車場に通勤のためマイカーを駐車する市職員は度々、現れることを確認している。
3年前の3月、水谷洋一市長もマイカーを本庁舎の来庁者用駐車場に2週間近く駐車していたことがあった。市民からの指摘で発覚し、駐車した理由は「開会中の市議会の答弁準備などで忙しかったから」とした。
当時の本紙取材に対し、水谷市長は「市役所駐車場は市民の皆さんが使う場所。私もその一部を使わせていただいた。長期間使っていたというご指摘があれば、議会中といえども改めていきたい」との考えを示していた。