福祉を学ぶ置戸高校2年生9人による出前授業が4日、北見美山小学校で行われた。5年生71人が加齢による高齢者の身体的ハンデを疑似体験し、自分達にもできる支援について考えた。
同校では出前授業の要望に応じ、生徒達が積極的に地域に出向いている。同校での授業は今回で3年目。イヤーマフや重りなどを装着し、聴力や筋力、視力などの体の変化を体験できる6つのプログラムを用意し、それぞれ生徒が先生役を務めた。
高齢者の見え方体験では、視野が狭くなる緑内障や、曇りガラス越しに物を見ているような白内障の症状を再現できるゴーグルを装着して新聞や絵本を読んだ。児童達は絵本に描かれたオレンジ色のキャラクターが「ピンク色に見える」と驚いたり、ゴーグルを外すと「よく見える」と言葉をもらした。
先生役の男子高校生は「お年寄りは色の区別がつかなくなったり、足元が見えづらくなり、つまずきやすくなります。困っているかな?と思ったら助けてあげてください」と呼び掛けた。(理)