同大会は、モーターなどで駆動させる「からくり機構」を使った作品とパフォーマンスを競うもので、地区大会を勝ち抜いた小中学生60チーム(道内3チーム)が出場する。
2チームとも地区大会に向けて6月から約2カ月かけて作品を仕上げ、全国大会への出場が決まった10月から、より高いクオリティを追求しようと連日、作品の調整やパフォーマンスの練習に励んでいる。
Crazy Travelers 冬のオホーツク~空の旅
全力で楽しみたい
チーム「Crazy Travelers」(クレイジートラベラーズ)は「冬のオホーツク~空の旅」で出場。クリオネやアザラシなど、流氷とともに生きる野生動物の躍動感をロッドの上下運動で表現したメイン作品や、回転台を用いてワカサギ釣りから厳寒の焼き肉まつりの場面へと素早く切り替わる車などを仕上げた。
自動車のリサイクルパーツを使ったり、離れた場所からでも見栄えがするよう人形を大きくするなど工夫している。
リーダーは「途中でハプニングがあったとしても諦めずに最後まで全力で楽しみたい」と話し、「決勝に残って銀メダル(優秀賞)以上を取りたい」と話している。
果夢林 おいでよ!温根湯
魅力を全国に伝えたい
チーム「果夢林」のメンバーは3人。「おいでよ!温根湯」と題し、山の水族館や温泉などをモチーフに3作品を制作した。
メイン作品は実際に見に行ってリアリティを追求した「ハト時計塔」を再現。モーターの回転をクランクで水平方向の動きに変換し、ワイヤーを介してハトや森の精の人形が押し出される仕組みになっている。
リーダーは「全国で温根湯の魅力を少しでも伝えてきたいです」と目標を語り、3人は「自分達が楽しみながら、見ている人にも楽しんでもらえるよう頑張りたい」と話している。(理)