定例北見市議会は13日、前日に続き一般質問を行い、4人が市の財政健全化計画・アクションプランなどを質問した。
非課税世帯の減免なし「バラ売りの早期導入検討」
森谷隆文議員(かけはし)は同アクションプランに示されたごみ処理手数料の値上げ(上限改定率50%)や、同プランに記載のない端野町図書館と屯田の杜公園整備事業などを質問。ごみ処理手数料について、市民環境部の武田嘉憲環境衛生担当部長は、50%改定を適用した場合家庭系指定ごみ袋1㍑あたり2?3円の値上げになり、15㍑の燃やすごみ袋では現行の1枚30円が45円になるとした。また、非課税世帯への減免措置は導入しない考えを示し、代わりに「バラ売りの早期導入を検討したい」との考えを示した。
また、市民スケートリンクを夏季閉鎖する理由について高谷ひかる社会教育部長は「夏季の利用需要が冬季に比べ著しく低く、スケートボードやペタンクなどの夏期利用は市内に代替施設が確保できることから、夏季閉鎖することとした」と理解を求めた。
図書館分館・分室廃止「代替サービスで可能」
端野町図書館と屯田の杜公園の整備について高谷部長は「他の施設と同様、単年度の市債借り入れ総額など財政健全化計画の抑制をふまえ、実施計画策定や予算編成を通じて総合的に判断される」と述べるにとどめた。
桜井由美子議員(日本共産党)は、アクションプランに盛り込まれた生活保護世帯に対する下水道使用料減免が廃止について質問。伊集院健介企画財政部長は「生活扶助費に光熱水費が含まれており、本市の厳しい財政事情を鑑み、廃止を掲げた」と説明。図書館分館・分室の廃止について高谷社会教育部長は「関係部局の協力を得ながら予約本の受け取りが可能であること、返却本用のボックスを継続して設置できること、現在ある分館などで形を変えたサービスを提供できることなどから、廃止可能と判断した」と述べた。 (柏)