まち協は19日に常呂と端野、20日に留辺蘂自治区で開催。このうち端野まち協で辻市長は冒頭「多くのみなさんにご心配、ご不安をおかけしたことを心からお詫びしたい」と陳謝。「厳しい財政状況ではあるが、一番にお伝えしなければならないのは、決して市の財政は破綻するわけではなく、今後も破綻しない。しかしこのままの財政運営を続ければ収支見通しが大幅に悪化するため、断腸の思いで前例のない大規模な見直しを行う。財政の体質改善を図り、柔軟な財政構造に転換させる」などと計画策定の意図を伝えた。
このほか市の担当者が毎年約30億円の赤字が生じる見通しとなった背景や直接的な要因、計画の概要を説明。市町合併後、広大な面積や低い人口密度によりインフラ整備や公共施設の維持で「高コスト体質」となる中、近年の物価高騰でさらにコストが上昇し、財政指標が急激に悪化。そのため短期〜長期の財政健全化計画を進めることで収支不足を解消し、黒字転換を図る。
委員からは学校給食費や施設廃止後の取り扱い、職員の人件費などについて質問や意見が上がった。中には「(財政悪化は)市町合併後に取り組まなければならなかったインフラ、施設の見直しに取り組んでこなかった結果ではないか」などの厳しい声もあった。
市はまち協や21日に始まった市民説明会などの意見をふまえ、来年度の予算編成に臨むことにしている。 (柏)