2025年第2回定例北見市議会は19、20日に一般質問を行い9人が登壇した。
髙田有修議員(次代)は市内の児童虐待の実態について質問。奥原親雄子ども未来部長は「23年度に市が受理した虐待相談件数は163件で、種別内訳は心理的虐待が113件、身体的虐待が33件、ネグレクトが16件、性的虐待が1件」と述べた。
西垣内義章議員(北見を元気にする会)は、市財政健全化計画・アクションプランで25年度末廃止予定のサントライ北見(北見市勤労者福祉センター)、26年度末廃止予定の緑のセンターについて、それぞれ廃止する理由などを質問。
サントライ北見について山田隆宴商工観光部長は「利用実績は多いものの施設規模が大きく、利用者一人あたり運営管理費が他施設よりも高額。老朽化に伴い多額な修繕費が必要で、維持が困難」とした。
緑のセンターについて中田孝一都市建設部長は「建設後30年以上が経過し、老朽化により修繕費用が増加傾向だが、大規模な改修を行う財源確保が困難。温室棟の暖房費も高額で、今後の管理運営が困難」と述べた。廃止方針を撤回する可能性については「アクションプランはあくまで策定時点での市の想定であり、27年度予算編成の中で決定される」と理解を求めた。
桜井由美子議員(日本共産党)は値上げが見込まれる水道料金について、低所得者世帯への減免措置を質問。深瀬憲永上下水道局長は「水道事業は法に基づき受益者負担を原則として運営しており、負担の公平性を確保する規定に基づき、現在まで減免実施をする考えには至っていない」と述べた。 (柏)