見通しの甘さ 指摘相次ぐ

2024-12-24 掲載

(北見市/政治・社会)

北見市財政健全化計画の説明会

 市が策定した財政健全化計画の市民向け説明会が21〜23日、北見市内4自治区で計5回開かれた。年間30億円もの赤字が生じる財政悪化を招いた市の責任について、参加した市民から厳しい指摘が相次いだ。

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 21日、最初の説明会が北見市民会館で開かれた。会場の小ホールには、定員250人を大幅に上回る市民が詰めかけたため一時混乱。市は急遽、会場を大ホールに移し、予定より約30分遅れで始まった。

 辻市長は冒頭「非常に厳しい財政状況だが、財政が破綻しないことは強く申し上げたい。皆様に心配と不安を与え大変申し訳ございません」と陳謝し、市の財政状況や収支不足を招いた要因などを説明した。

 質疑応答では、財政悪化を把握した時期の質問に対し辻市長は「歳出の総額を昨年12月末から今年の年始にかけて把握し、歳入総額の見通しは1月に明らかになった」と説明。見通しの甘さを指摘されると「読みきれない部分があった」と述べた。

 このほか市民からは「外部監査を導入すべき」「合併特例債で建物をどんどん建てる一方、やらなければならないことをないがしろにしてきた」「反省の言葉がない」「端野町図書館建設など大規模な歳出を伴う事業はやめるべき」など厳しい指摘が相次いだ。

 このほか、施設の統廃合や事務事業の廃止・縮小などの具体策を掲げたアクションプランについても、親水施設やパークゴルフ場など体育施設の廃止、高齢者のバス乗車証の値上げ、会計年度任用職員の配置見直しなどについて質問、意見が続出。辻市長は「いただいた意見を検討し、整理したプランを再度公表する」との考えを示した。(柏)

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