北斗高理数科1年生が中央小5年生に科学の授業

2024-12-24 掲載

(北見市/教育)

実際の実験・体験通じて「考えることが大切なんだね」

傘袋ロケットなど3種
児童の〝気づき〟育む工夫も

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 北見北斗高校理数科の1年生37人が12日、北見中央小学校の5年生を対象に科学の授業を行った。「どうしたら傘袋ロケットが飛ぶようになるか」など、実験や体験を通じて、自ら考えることの大切さを伝えた。

 北見北斗は2017(平成29)年に、文部科学省から科学技術や理科、数学教育を重点的に行う「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」の指定を受けており、中央小にも毎年、授業に訪れている。

 この日の授業では、傘袋に空気を入れて投げて飛ばす「傘袋ロケット」、塩化カルシウムとアルギン酸ナトリウムの水溶液を使ってつくる「人工イクラ」、レオナルド・ダ・ヴィンチが考案した橋を割りばしで再現する「レオナルドの橋」の3つの実験を実施。児童たちが好みの実験に挑戦した。

 傘袋ロケットでは、重心となるビニルテープをロケットのどこに巻いたらより遠くに飛ぶか、生徒が児童たちに質問。児童たちは「前」「後ろかな」などと、実際にテープを巻き、実際に投げて効果を試していた。

 生徒たちは、この日の授業に向けて準備を重ねてきた。ロケットづくりを指導した生徒は「最初から全て教えるのでなく、羽根や重心の位置など、子どもたちが考えられるように心掛けました。ものごとの仕組みや本質を考えるきっかけになればうれしいです」と話した。(浩)

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