美幌町社会福祉協議会主催の災害ボランティアセンターフォーラムが昨年12月17日、美幌町しゃきっとプラザで開かれた。石狩思いやりの心届け隊(石狩市)隊長の熊谷雅之さんが講演。平時から住民同士がつながる大切さなどについて語った。
熊谷さんは隊長として、2011年の東日本大震災を始まりに、北海道胆振東部地震、熊本豪雨災害などの被災地でボランティアとして活動している。
24年1月の能登半島地震では、報道で孤立しているとされている集落に食料を届けようと歩いて訪ねた。
しかし、実際には集落の住民が食料や物資を避難所に持ち寄って協力して過ごし、逆にもてなしを受けたと紹介。「平時からの住民同士のつながりがいかに大切かを実感しました」と振り返った。「地域のことを知る人がつながることで、できることが広がり、知恵も集まってきます」と話した。
「ボランティアに行き先を教えるなど、どの世代でもできるボランティアが必ずある」と強調。「『私なんか』と考えずに行動を」とエールを送った。 (浩)