北見市内の「交通事故死ゼロ」日数が19日、過去最長期間となる421日を達成した。死亡交通事故は2023年11月25日の発生以降ストップしており、交通安全運動に取り組む民間団体の一つ、北見市交通安全協会(河合昭徳会長=写真)は「関係団体の皆さんの小さな積み重ねの結果です」と多方面からの活動を高く評価し、市民一丸となった安全意識の向上を歓迎する。

　北見市交通安全市民運動推進委員会が毎年まとめる市内の交通事故統計によると、記録が残る1973年以降、ゼロ日数の期間が100日を超えたのは今回更新中を含め57回、200日超は16回で昭和から平成、令和まで年代を問わず記録に残る。

　このうち1年(365日)以上にわたりゼロ日数を達成したのは2005年1月11日〜06年1月28日の383日とこれまで最長だった15年1月16日〜16年3月10日の420日。

　北見市内では昨年1年間、死亡交通事故が発生しておらず、暦年度の発生ゼロも統計史上初めてだった。

　河合会長は「警察パトカーの熱心なレッド警らが奏効している」と、ゼロ日が増えるのは喜ばしいとした上で「市内の交通安全市民運動推進委員会をはじめ各団体が手分けして児童・生徒の登下校時間に街角に立ったり、安全運転管理者協議会は職場から無事故を、女性ドライバー協会は家庭から交通安全をというスタンスで活動している。小さいながらそれぞれ特色ある取り組みを積み重ねることで、安全意識が市民に定着していっていると信じる」とコメント。「今後は、ゼロ日数500日をめざしたい」と、新たな目標を見定める。　(寒)