美幌町は3日、観光物産推進に携わる地域おこし協力隊員として、静岡県出身の小林明弘さん(37)に委嘱状を交付した。小林さんは役場で行われた交付式の席上で「アウトドアでの経験を生かし、屈斜路カルデラトレイル(KCT)の利用促進を図りたい」などと抱負を述べた。
御殿場市出身。市内で造園業、林業、土木業などを経て、2018年から後志管内喜茂別町のスキー場に勤務。直近の3年間ではスノーボードのインストラクターを務め、24年は釧路管内弟子屈町(屈斜路湖)でスタンドアップパドルボード(SUP)のインストラクターも務めた。
24年11月に協力隊員のインターンシップとして約2週間、美幌で活動。「まちが整っていて住みやすい。屈斜路湖など自然が近いことも、その中で遊ぶのが好きな自分に合っていると感じます」と印象を語る。
北アルプスの山小屋に勤めた経験も。平野浩司町長から委嘱状を受け取った小林さんは「山にかかわる仕事が多かったので、トレイルに自分の経験を生かせたら。地域の方々と交流し、お手伝いできることをしっかり取り組みたい。業務を覚えながら頑張ります」と述べた。
KCTについては「景色が良くて歩きやすく、可能性を感じています。まずは地元の方にたくさん歩いてもらい、徐々に広められたらと思っています」と利用促進に意欲をのぞかせた。 (浩)