過去最大、一般会計142億円

2025-02-18 掲載

(美幌町/政治・社会)

美幌町 2025年度予算案発表

 美幌町は13日、2025年度予算案を発表した。一般会計は142億961万円で24年度当初比10・5%の大幅増。エネルギーや物価高騰に伴い行政サービス、施設維持管理の経費が膨らみ、過去最大の規模になった。3つの特別会計、4つの企業会計を合わせた総額は同6・0%増の248億6754万円。平野浩司町長は「先送りできない、しっかりやらなくてはならないことを盛り込んだ」と説明した。

経費膨らみ昨年度当初比10・5%の大幅増
総額は6%増の248億円余に
埋立処分場造成や旭団地7号棟建設など
平野町長「やらなくてはならないこと盛り込んだ」
保育料の無償化対象拡充や施設、公園照明のLED化も

説明する平野町長 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
説明する平野町長

 比較的大きな事業では、3年計画の2年目になる第Ⅳ期埋立処分場造成工事に合計5億8872万円を計上。仲町団地の建て替えに伴い、入居者の仮住居として旭団地7号棟(30戸)を建設する。建設は25、26年度の2年間で、総額14億3904万円を投じる。図書館や体育施設、公園などこれまでLED化されていない施設の照明をLED化するため合計約4億円を盛り込んだ。

 子育て関係では、3歳以上と第3子以降だった保育料の無償化を、新たに0〜2歳の第2子にも拡充。子どもの発達のようすや、受けた支援を記録して情報を共有し、切れ目のない支援を目指す子育てサポートファイル「ハグミン」を新たに導入する。

 教育費では、31年度の開校を目指す義務教育学校の整備基本構想策定に1150万円を計上。美幌高校の魅力を発信するコーディネーターとして地域おこし協力隊員を採用する。中学校の部活動は、新たにサッカー部を地域クラブに移行する。

 外国人の介護職員を確保するため、雇用する事業所と、1年以上勤務した職員に助成金を交付する制度を新設。峠の湯びほろの入浴料は、新たに介助者も入浴料の半分を助成する。がん治療に伴う脱毛でウィッグなどを購入する費用として上限3万円を助成する。

 ヒグマの出没が相次いでいることを受け、ハンターの出動報償を一日9千円から1万2千円、駆除した時の交付金を1頭2〜3万円から5万円にそれぞれ増額。新たな狩猟免許取得者に上限5万円を補助する。

 空き家の除却に対する補助金は、補助率を2分の1から3分の2、上限を50万円から80万円に引き上げる。住民票などの証明書をコンビニで取得するシステム構築の委託料として800万円を計上。稼働開始は26年2月を予定している。 (浩)

キーワード

  • 2025年度予算案

検索フォーム

キーワード

地域

表示順

 

カレンダー