美幌・津別地域季節労働者通年雇用促進支援協議会のセミナーが7日、美幌町民会館で開かれた。熊谷年金労務相談事務所(北見)の社会保険労務士、熊谷奈緒子さんが社会保険の仕組みや種類などを解説した。
約15人が参加。熊谷さんは、フルタイムで働く社員などの「一般被保険者」と、1年未満の季節労働者などが該当する「短期雇用特例被保険者」では、会社を辞めた時に受け取る給付金の金額などに差があること、一般被保険者には早期に再就職した人への再就職手当などが支給されることなど違いも示した。
季節労働者が無職期間中に保険料を納めなかったことなどで、障害年金を受け取れなかった事例を紹介。これらの事例を防ぐため、季節雇用の終了後に必ずすべきこととして「厚生年金から国民年金、医療保険を国民健康保険に変える手続きをしましょう。保険料が払えない場合は免除申請や納付猶予の手続きを」と呼びかけた。
最後に「季節雇用は通年雇用と比べて社会保険の内容が薄くなります。季節労働を続けるか、通年雇用を目指すかを考える中で、今日の内容が役に立てば」とまとめた。 (浩)