高齢者の虐待予防を考える研修会が6日、美幌町民会館で開かれた。民生委員・児童委員約50人が講義とグループワークを通じて対応などを考えた。
北見市南部地区地域包括支援センターのセンター長、坂井大地さんが高齢者虐待への対応や通報後の動きについて講義。夫から身体的・心理的虐待を受けている女性を例に、特別養護老人ホームへの措置入所や、家族との協議など周囲を含めた流れを紹介した。
隣人にお金を盗まれたと話す認知症の女性の事例を元に、グループで対応を協議。「包括(支援センター)にアドバイスをもらう」「民生委員として症状の経過を観察し、隣人にも症状を理解してもらう」などと発表した。
坂井さんは「専門職に助言を求めることは大切。民生委員からの情報も大事です」とまとめた。 (浩)