網走桂陽生が提言 パート2 ~商店街を元気に~ ㊤

2025-02-20 掲載

(網走市/社会)

空き店舗を有効活用
フリースペースなど創設を

 網走市の桂陽高校生が市議会に提出した請願が、実現に向けて進み始める。請願では、中心商店街の空き店舗にフリースペースの創設などを要望。地元高校生の声を受け、市は新年度予算案に関連事業費を盛り込んだ。新年度がスタートする4月以降の〝動き〟などについて調べてみた。 (大)

若者が訪れる商店街に
3年生の「請願」受けて予算案に事業費盛り込み

桂陽生が提出した請願 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
桂陽生が提出した請願

■人口減少に挑戦

 桂陽高の商業科・事務情報処理科の3年生8人グループは、授業の一環である課題研究の中で「(南4条通りにある中心商店街)アプトフォーの活性化」をテーマに活動。人口減少が進む網走市において、中心商店街を活性化することで訪れる若者を増やし、地域の人との交流を促すことが重要―などとの考えをまとめた。

 同校3年生8人のグループは昨年12月、網走市議会に請願を提出。中心商店街を活性化させるため、①空き店舗を活用したフリースペースや勉強スペースの創設②屋外に札幌市の狸小路の「空地」のような広場の創設―を求めた。

 この請願が採択されたことを受け、市側は請願内容の①と②についての準備を進めることになった。

■新年度予算

 市は先日、新年(2025年)度予算案を発表。桂陽生の請願は、「アプトフォー活性化研究事業」(60万円)として盛り込まれていた。人口減少社会を憂う、地元高校生の声が水谷洋一市長を動かした形だ。

 予算案の発表資料によると、同研究事業は「アプト4の活性化を図るため、桂陽高校生や関係団体とワークショップなどを通じて『フリースペース』等の設置について研究・調査する」となっている。

 …………………

 中心商店街アプトフォーそばには、市役所の新庁舎が建設され、間もなく供用開始となる。水谷市長は、新庁舎の完成は「中心商店街の活性化にも期待できる」とするが、現実は厳しい。

 地元高校生の今回の提言を機に、関係者はどのように商店街の活性化に取り組むのか?

 次回は、中心商店街の〝現状〟を踏まえ、「アプトフォー活性化研究事業」の詳細などを紹介する。

キーワード

  • 空き店舗
  • フリースペース

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