■注目度
新庁舎は、南4条通り商店街(アプト・フォー)にあった旧金市舘ビル跡地周辺に建設され、来年2月に供用開始となる。水谷洋一市長は中心市街地の活性化にも期待できることから、新庁舎の建設地を中心市街地に決めた。
新庁舎の供用開始が迫る中、4条通り商店街を含めた中心市街地が改めて注目されるようになった。
網走市議会の広報誌「市議会だより」第117号(今年11月発行)によると、9月の市議会・令和5年度各会計決算審査特別委員会で、市役所側に寄せられた質問は計335項目。このうち、「3人以上が同じ質問をした項目」は計14項目で、この中に「中心市街地コワーキングスペースの利用促進」が含まれた。〝注目度〟が高いことがうかがえる。
■さらなる支援を
12月の市議会でも、中心市街地は話題になった。
網走桂陽高校の生徒グループは網走市議会に対して、4条通り商店街にある空き店舗をフリースペースとして設置することを求める請願を提出。今月5日の同市議会・文教民生委員会での審査を経て、採択された。
地元高校生による請願は珍しく、新聞やテレビなどで報じられた。
12月の定例会・一般質問では、里見哲也市議が新庁舎完成に伴った〝好影響〟に期待を寄せた上で、市に対して「商業地域への支援のさらなる充実に期待したい」と求めた。
里見氏の質問に対し、市の担当職員は「(4条通り商店街は)歴史的にも地域住民や観光客が集い、賑わいが生まれる『市の顔』と位置付けている」とし、新庁舎の完成に伴って「人の流れが変わり、新たな雇用が期待される中〜中略〜どのようなニーズが生まれてくるのかを注視しながら、将来的な商業地域の支援のあり方や賑わい作りに取り組んでいく」との考えを示した。
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次回は、市の「中心市街地活性化支援事業」(1091万円)の〝使い道〟などを紹介する。