地域おこし協力隊の任期満了し沖縄に帰郷

2025-03-05 掲載

(北見市/社会)

北見・上地 雄大さん(28)
カーリング普及「任務完遂」

 北見市の上地雄大(うえち・ゆうだい)さん(28)は地域おこし協力隊の任期を満了し3月、ふるさと沖縄に帰る。カーリングの普及に特化した任務を与えられ3年半活動。自らの発想と行動力でその楽しさを市民に伝えてきた。その一方でジュニアの育成にも尽力。次の世代へと道筋が見え始め、今は〝ミッション完遂〟と充実した笑顔をみせる。 <2回連載>

旅立ち

北京オリンピック出場のロコ・ソラーレに応援寄せ書きを届けた(2021年12月) == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
北京オリンピック出場のロコ・ソラーレに応援寄せ書きを届けた(2021年12月)

 那覇市出身。高校まで沖縄で過ごし、千葉県の大学で柔道整復師とトレーナーの資格を勉強した。新たなカーリングホールが設立された翌2021年8月、普及をめざす北見市がカーリングに特化した地域おこし協力隊員を募集し、それに応募して採用された。

 最初のミッションは、カーリングホールの冠大会・アルゴグラフィックスカップの立ち上げに関わること。ところが、時まさに新型コロナ禍の真っ只中。その年の初開催は叶わず、隊員としての活動は「真っ白な状態から始まった」そう。

 机に向かっていても「何も起こらないので」とカーリングホールに出掛けては情報収集。SNSでカーリングの魅力を発信する一方、紙媒体のフリーペーパー「めんそ~れ~」を22年1月に創刊。初心者にも分かりやすく競技を紹介した。その頃地元ロコ・ソラーレがまさに北京冬季オリンピックに向かうところで自らサポート隊長を買って出て、選手達に熱いエールを送った。

自らの発想と行動力で市民に楽しさ伝え
周囲の助けに感謝「恵まれていた」

 地域おこし協力隊といっても自治体や配属部署が異なるとほとんど面識がない。「横のつながりが必要だ」と思ったが、機会はなく「自分でやるしかない」と24年4月、上地さんの発案で交流イベントが開催される。

 北見市をはじめ美幌町、大空町の地域おこし協力隊員8人が参加し、情報交換や課題点を話し合った。その後は他自治体の隊員も加わり、上地さんは「近い年齢の人と飲み仲間ができたり、開催して良かった」と振り返る。

 困ったことがあっても「やりたいことをどんどんやれ」と所属先の市教委スポーツ課に支えられた。周りに助けられ「私は恵まれました」。

   <つづく>(寒)

地域おこし協力隊員の交流会を初開催した上地さん(左端、2024年4月) == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
地域おこし協力隊員の交流会を初開催した上地さん(左端、2024年4月)

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