
―過去のチームの苦労で今に生きていることとカーリングを今後につなげていくために
近江谷選手「地域との連携や一人ひとりの熱い気持ちがなければ続けてこられなかったし、それがあったから今私達がカーリング選手として戦う場があるんだなと。父の時代の頃には貯金をはたきまくって、それでも競技を続けていく、目標に向かって頑張るみたいな時代があったと思う。ときには自己犠牲もあったと思うし、そういうのがなければ今の日本のカーリング界はなかったと思う。そういう意味では恵まれた中で、ちょっとは私達も苦しい時期はありましたが、今よりも未来のほうが良くなっているように自分も後輩達につなげていきたいなと競技者として思う」
―4年前、存続の危機のとき「チームを大事にする」と話されました。どういう思いでここまで来たのですか
近江谷選手「チームをなくさない、守りたいという思いで、おおげさな話ではなく100年続くチームとして推してもらえるよう残していくためにはどうするか、この4年間、存続できないかもしれないとなってからより強く考えるようになった。自分達が競技するだけが自分達の役割なのか、地域とかかわり応援してもらうこと、アスリートとして競技する価値、社会的責任などを話し合って、そういったところがチームの中で根付いてきているからこそ競技に対しても覚悟が生まれてきているのかなと思う。覚悟を持っているからこそ、このチーム・フォルティウスがオリンピックまで持ち上げてくれたのかなと考える。ほかのチームにいたら、そんなふうには思わなかったかもしれない。そういう意味では、フォルティウスに入れたことは私にとって幸運だなと思う」
―困難があったことを今は肯定的に捉えられているのですか
近江谷選手「存在や本質的なところまでもう一度立ち返って考える機会になったので、困難がないことが本当はいいのかもしれないが、私達にとっては困難があったからこそチームが固まったところもあったので…(少し間が空いて)良かったと思います」 <つづく>