
―吉村選手の投球のときにタッチし合うルーティンはいつ頃から
近江谷選手「吉村選手が産後に復帰した年からです。スキップというのは、常に考え込んでしまうポジションなので引きずらないように。白井一幸コーチから教わった『考える』ことと『戦う』ことのアクションの切り替えを大事にしています」
―リードの魅力は
近江谷選手「リードって常々、職人技だなって思っていて。同じようなことを繰り返しているようでいて、実は正確なショットの再現性が求められていて、下から支える役割を感じています。試合を作れるというのは、リードの醍醐味です」
―この16年間は長かったですか?16年間変わらないことは何ですか
近江谷選手「すごく短いです。あっという間に1年が過ぎます。変わらないのは…(少しだけ考えて)カーリングが楽しいっていうこと。人との出会いだったり、知らないことにふれたり、楽しみながらも世界のトップをめざすヒリヒリ感が日常生活にあるのが、ありがたいですね」
―前回16年前とオリンピック直前の気持ちに違いはありますか
近江谷選手「16年前はまったく想像できない世界に飛び込んでいくという、ちょっとフワフワとした地に足の着いてない気持ちだったと思います。今は、まさに決勝戦で戦うかもしれない相手とグランドスラムで試合していたり経験を積んで世界のトップレベルとどんな風に戦うのかイメージできているのがまったく違う点ですね」
―お正月に常呂に帰ったそうですが、中学・高校生の頃、チームgraceで戦っていた当時のことを思い返してどうですか
近江谷選手「北海道ジュニアで勝って喜んだなとか思い出します。オリンピックのことを口に出したことがあったかもしれませんが、こんなに時間が掛かるとは考えていなかったと思います」
―帰省して地元の人の声は聞かれましたか
近江谷選手「あらためて、すごく多くの方が実は毎回試合を観てくれていて『頑張ってー』とか『応援してるよ』とか今回は特に『オリンピック楽しみにしてるよ』って言葉にして伝えられたので、周りからパワーを送ってもらって私は勝てたんだなと意識できました」
―大切にしているというミーティングですが雰囲気は
近江谷選手「私も自分の意見を言いますし、うちのチームは皆一人ひとりが考えを持ってだれが率先してということもないし。意見が違うことがあったとしてもチームの中のルールとして、ゴールに向かって、金メダルを獲得するというゴールにつながる話をするというルールを決めているので、そのためだったら何でも言い合えるのがこれまで構築してきた中で一番いいところかなと思います」 (寒)