2007年カナダの男子中学生がピンク色のポロシャツを着て登校したところ、からかわれ暴行を受けた。それを聞いた上級生2人が「いじめなんてうんざりだ。アクションを起こそう」と提案。翌朝には学校中がピンク色に染まるほど大勢がピンクのシャツを着て登校し、抗議の意思を示したことに由来する。
北見YMCAでは学童保育やクラブ活動の児童が参加し2月26日、いじめ反対のワークショップを開催。シャツのほかピンク色の帽子や髪どめを身に着けた小学生がどうしていじめが起きるのか—などについて話し合った。
講師の「ほかの人と違うところは何?」という質問に参加児童は「髪型」「性格」「趣味」などと回答。「みんなと同じじゃないとだめですか?」との再質問に男子児童は「違ってもいい」と答え、講師は「その通りで一方的に自分の考えを押し付けたり真っ向から相手を否定するのは良くない」と説明した。
「どんな世界をつくったら、いじめがなくなりますか」というテーマでは児童達が「争いのない世界」「みんなを尊重する世界」「話し合って解決する世界」などと回答。
「意見を認め合える世界」という答えには講師が「よく、そんなことないよとか、でもさとか否定の言葉から入る人を見掛けるが、まずは相手を認めることが大事」と児童に賛同。その上で「身の周りでいじめが起きたときには自分を大切にしながら、正しい行動ができる人になってください」とまとめた。 (寒)