北見農業試験場主催の「オホーツク農業新技術セミナー」がこのほど、訓子府町公民館で開かれ、普及が期待される新品種の特徴や栽培に関する新技術8課題を発表。管内の農業関係者ら120人が耳を傾けた。
セミナーでは、薬剤防除が難しいとされる土壌伝染性病害・コムギ縞萎縮病に抵抗性を持つ、秋まき小麦の新品種「きたほなみR」を紹介。きたほなみRは道内で発生地域が拡大している縞萎縮病に抵抗性を持ち、道内の小麦作付けの約70%を占める基幹品種・きたほなみと同等の耐病性・障害耐性や収量性、加工適性があることが示された。
また、生食用ジャガイモの主力品種である「男爵」の後継品種として注目される「ゆめいころ」の低温貯蔵後の食味特性なども報告され、貯蔵前後いずれも男爵に近い食感、風味だったと説明した。
このほか、小麦の赤さび病やブドウの晩腐病など、今年特に注意する病害虫などについても報告された。 (理)