北見の春光町高齢者福祉会館を会場に活動する「小泉地区子ども食堂」が、開設1周年を迎えた。代表の松澤智子さんは「関わってくださったみなさんにありがとうと言いたいです。これからも人がつながる場所になっていければ」と話す。
地域で子どもを見守り、地域の人達が気軽に集まれる場所を作りたいと、昨年2月から毎月第2、第4水曜日の午後5時~
6時半に同食堂を開設。活動するメンバーは13人だが、中高生がボランティアで手伝うことも。食材の寄贈を受けるなどしながら、小学生以下は100円、中学生以上は200円で食事を提供している。
1周年を記念した12日のメニューは、提供を受けたひき肉を使ったドライカレーなど。地域のお年寄りや親子連れらがひっきりなしに訪れ、和やかな雰囲気の中で食事を楽しんだ。また、1周年のお祝いとして全国でパチンコホールを展開する株式会社ダイナムの北見店がお菓子をプレゼントし、子どもらを喜ばせた。
子どもと初めて利用したという女性は「とても良かった。これからも来たいです」。開設当初から毎回夫婦で訪れているという70代の女性は「いつも手をかけて作ってくれていて、何を食べてもおいしい。子ども達からもエネルギーをもらえるし、(子ども食堂が)できて良かった。最高です」と笑顔をみせていた。
松澤さんは「驚くほど毎回食べ残しがなく、生産者や作り手、地域の人達などお互いを思いやる気持ちが食でつながっていると感じます」と話していた。 (菊)