北見市は、市営住宅の目的外使用の適用範囲を民間の子育て支援や企業の従業員用住居確保などにも広げることとし、4月から募集を開始する。
市営住宅の目的外使用とは、本来の入居者を阻害しない範囲で国の承認を得て空き住戸を貸し出す制度。市は空き住戸の有効活用を目的に、これまで災害被災者の一時入居や就労、職業訓練などの自立支援を行う事業者への貸し出しを行っている。
今回、地域要望もふまえて新たに「子育て支援、地域福祉の向上」「産業成長、人材確保支援、まちづくりの推進、地域の活性化」「その他、地域課題への対応」を対象用途に加える。
具体的には子ども食堂や子育て支援の活動場所として集会所を、外国人技能実習生を含む企業の従業員の住居などに空き居室を使用する想定で、市内の各種団体や民間企業に貸し出す。
家賃は3LDKを貸し出す場合で月2万9千~3万円程度を想定。市は今後、対象となる住居を選定する。 (柏)