網走市議会・所管委で議論の焦点に
■公開
21日の文教民生委では、非公開とされていたプロポ審査の議事録や採点表などの関連資料が公開された。
プロポ審査には、長年にわたり両施設の業務を受託してきた地元業者と北見市の業者の2社が参加。審査の結果、北見市の業者が150点ほどの差をつけて委託業者に選ばれた。
プロポ審査の項目の一つに「業務遂行上、必要な知識と実績を有する現場責任者、作業員が配置され、実施体制を有する又は、見込みがある」がある。
つまり、両施設の業務に必要な従業員を確保できているか
―という点について審査されたということだ。
■〝口約束〟でもOK?
市の定めでは、埋め立て処分場と破砕リサイクル施設に必要な従業員は「34人」となっている。
地元業者は、破砕リサイクル施設だけで34人の従業員を確保し、市に名簿を提出している。
一方、北見市の業者は委託契約締結(3月3日)後も、従業員名簿を提出していない状況だ(同21日時点)。
21日時点で10人ほど不足…本社の応援で補てん
履行できるかは〝口約束〟のみ
21日の文教民生委で、市側は「来週中には従業員名簿が提出される見込みと聞いている」とした上で「現時点でおよそ20人ほどを確保しており、足りない10人は本社から応援を頼むということを聞いている」と説明。この時点でも、従業員の確保については〝口約束〟であることが明らかになった。
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北見市の業者は、市と委託契約後にハローワークなどを通じて25~30人の求人を開始。市は13日の市議会・予算審査特別委員会で「正式に採用を決定した人はいない」と説明したが、その1週間後には「およそ20人を確保した」とした。取材では「関係業者から集めたようだ」との証言も得た。
一方で〝足りない10人〟について、北見市の業者は本社勤務の従業員で補てんすると口約束を交わしている。本社勤務の従業員の大半(20人ほど)は、同社所有の産業廃棄物処理場で働いており、網走への〝応援〟が可能なのか、または継続して実施できるのかは、現時点では不透明だ。