今月31日に62年の歴史に幕を下ろす北見市内の留辺蘂マリア幼稚園で25日、閉園式が行われた。園児と保護者、来賓ら100人が参加し、これまで園で大切にしてきた「ありがとう、ごめんね、いいよ」の言葉をあらためて心に刻み、幼稚園の最後を惜しんだ。
式典では園児達の聖歌、神父による祝福などに続き、戸部適子理事長が「幼稚園は閉園しますが楽しかった思い出はずっと皆さんの心の中に残ります」と園児らに優しく語り掛けた。これまでの歴史を振り返るスライドショー上映をはじめ、温かな心の種を忘れないようにと、園児達が出席者一人ひとりに園庭に植えていたマリーゴールドの種をプレゼントした。
続いて全園児が「たくさんの思い出をありがとうございました」と感謝を述べ、元気な歌声を披露した。最後は堂腰由紀江園長が「閉園はさみしいですが皆さんの心のふるさととして心にいつまでも残ってくだされば」と挨拶した。
同園は1963年に開園。学校法人北見カトリック学園が運営しており、近年の急激な少子化や地域環境の変化などを受けて閉園を決めた。 (理)