
■初めての謝罪
大空町東藻琴地区への建設が白紙となったのは昨年12月のことだ。建設に向けた調査や設計などに投じた公金約1億5千万円は無駄になってしまった形だ。
水谷市長は1市5町からなる広域協議会の会長でもある。網走市議会を通じて市民(5町の住民含む)に謝罪したのは、白紙決定から3カ月後の3月21日の同市議会・総務経済委員会が初めてだった。
しかも、この〝初めての謝罪〟は、一部市議からの要請によって実現したのだった。
■棒読み
水谷市長は3月21日の同市議会定例会に、白紙問題の政治責任を明らかにするため、4月の1カ月分だけ(25万800円)減額の「58万5200円」とする関連議案を提案。提案理由の説明では、ペーパーを棒読みするいつものスタイルを貫き、市民への謝罪の言葉は一切なかった。
実は3月の同市議会定例会では、減給議案が提案される10日前の代表質問でも、水谷市長の姿勢が問題視。会派・同志会の小田部照氏は、白紙問題以降、水谷市長から市民に対して謝罪がないことを踏まえ、改めて謝罪するよう求めた。
しかし、答弁に立った水谷市長から謝罪の言葉はなく、用意された原稿を棒読みするスタイルに徹した。
■異例の委員会
水谷市長の減給に関する議案を審議した、3月21日の総務経済委。本来、所管委員会に市長は出席しないが、深津晴江市議(民主市民ネット)は「市長自身の考えを聞きたい」と招へいを求め、実現した。
異例の事態となった総務経済委員会。ようやく謝罪の言葉を口にした水谷市長に対して、小田部氏は「(白紙となったことは)政治家として道義的な責任はある」とした上で、「(水谷市長は誰かが)求めないと市民に誠意あるメッセージを発しない。市民に対して強いメッセージを出すべき」と指摘した。
水谷市長は「議案の説明のみに終わってしまったことについてはお詫び申し上げる」と陳謝した。