■解雇
プロポーザルで選ばれた北見市の業者は、今年4月から両施設の業務を担う。委託期間は3カ年、委託料は約7億円(上限)。市によると、今月3日に委託契約を結んだ。
一方、プロポーザルで選ばれなかった地元業者は、これまで20年近くにわたる委託実績がある。現在、破砕リサイクル施設で働く従業員(35人ほど)の解雇、部署異動などの手続きを進めている。
■延命化策
今回のプロポーザルの特徴は、〝市役所では考えつかない〟埋め立て処分場の延命化策を民間業者に求めたことだ。
プロポーザルでは、参加業者(2社)によるプレゼンとヒヤリング審査を実施。市職員6人と大学教授ら4人の審査員が採点し、北見市の業者に決定した。
本紙は、審査結果の公表(2月25日)後、市に対して、北見市の業者がプレゼンで発表した延命化策の提示を求めた。数日後、市からは「公表できない」との返事がきた。
■正当性
市はなぜ、北見市の業者が考案した延命策の企画書を公表しないのか?―。その理由は次の通りだ。
理由①=今回のプロポーザル審査は非公開で行われたため
理由②=企業側にとって知られたくない情報が含まれる可能性があるため
…………………
本紙は情報開示請求
今回、委託業者に選ばれた北見市の業者が考案した延命策が公表されなければ、その延命化策の効果の有無について、第三者(市議会など)の視点で検証することが困難になる。
言い換えれば、市は今回のプロポーザルの正当性・公平性を市民に証明するためにも、北見市の業者が考案した延命化策は公表すべきで、市の公表しない理由「①」「②」は的外れである。
本紙は地元業者にもプレゼン審査で説明した延命化策の企画書の提出を求め、入手することができた。一方、市に対しては、北見市の業者が考案した延命化策の情報開示請求をした。