美幌町は1日、ワーキングスペースKITENのスタッフを務める地域おこし協力隊として、帯広市出身の西島宏明さん(27)、兵庫県出身の山本あゆみさん(24)に委嘱状を交付した。役場で交付式が行われ、協力隊3年目の一戸現貴さん(33)とともに活動への抱負を述べた。
西島さんは北海道大学卒。2024年8月から25年3月まで胆振管内むかわ町の地域おこし協力隊として、公営塾の立ち上げなどに携わった。
山本さんは宇都宮大学大学院を修了。美幌町で社会人としてスタートを切る。
一戸さんを含め3人は、美幌町との雇用関係はなく、KITENを運営する㈱FoundingBase所属の協力隊員として活動。KITENの運営、移住希望者の相談やプロモーションなどを担う。
交付式では、平野浩司町長が3人に委嘱状を手渡し「美幌は人の優しさが自慢。良い人、まちと感じたら、その分を発信していただけたら」と激励した。
一戸さんは「地域の方に良くしていただいています。恩返しの3年目にしたい」と抱負を述べた。
西島さんは「前任の2人が築いたことに、長所を生かして何か少しでもプラスできれば。まずは美幌に〝染まる〟ことから始めたい」と意欲。美幌の印象について「(むかわと比べ)都会で暮らしやすい。自然と市街地がうまく調和している感じがします」と印象を述べた。
山本さんは「社会人1年目。楽しむことを大切に、地域の方、文化をリスペクトして、自分にしかできないことを見つけたい」と話した。入社時の面談で、3月まで美幌町の協力隊だった宮崎香帆さん(27)から美幌について説明を受けた。「天候や暮らしやすさなど熱心なプレゼンがとても刺さり、美幌での勤務を希望するきっかけになりました」と話した。 (浩)