網走 地元業者は悪者? ㊤

2025-04-10 掲載

(網走市/社会)

ごみ処理プロポーザルの波紋

 網走市のごみ最終処分場と破砕リサイクル施設の委託業者に、前例のない公募型プロポーザル方式で北見市の業者が選ばれたことに関連する記事を掲載する本紙に対し、読者からは様々な声が寄せられている。先日に届いた匿名の手紙は、「地元業者が北見市の業者に嫌がらせをしている」と指摘。この手紙と同様の内容は、記者も複数の市民から直接、聞いた。〝真相〟を調べてみた。 (大)

本紙に匿名手紙で指摘「北見業者へ圧力」

地元業者の違法性を指摘する匿名の手紙 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
地元業者の違法性を指摘する匿名の手紙

■2通の手紙

 今回のプロポーザル審査には、長年にわたり委託業務を担ってきた地元業者を含めた2社が参加。審査員(市職員6人、大学教授ら4人)による採点の結果、北見市の業者に決定した。

 本紙は、市が北見市の業者から両施設の従業員(市の定めでは計34人)名簿が提出されていないにも関わらず、〝口約束〟で委託契約を結んだ実情などを紹介。結果的には、先月28日に従業員名簿(32人分)が市に提出され、今月1日からの業務開始には間に合った形だ。

 こうした経緯を報じた本紙に対し、匿名の手紙が2通届いた(北見本社と網走支店に1通ずつで消印はともに「3月12日」)。

記者が聞く〝評判〟と同じ内容

■違法行為?

 2通の手紙の内容はまったく同じで、プロポーザル審査で落選した地元業者による従業員に対する悪質な姿勢、北見市の業者への嫌がらせ行為を指摘していた。

 この手紙の内容とほぼ同じ内容は、記者も複数の網走市民から聞いた。記者に情報提供してくれた男性市民は、「網走市のごみ処理施設の関係者が言っていた」と教えてくれた。

 2通の手紙が指摘したポイントは次の通りだ。

①地元業者は今回のプロポ審査で落選したことを受け、破砕リサイクル施設で働く従業員に予告なしに解雇通知をした

②解雇通知した従業員に対して、地元業者は4月1~20日に有休を取得するよう指示した上で、「(地元業者の社長が)北見市の業者では働かないでくれ」と指示した

 …………………

 本紙は手紙の指摘を踏まえ、地元業者に取材。地元業者は「職安に相談したほか、顧問弁護士の見解も踏まえての措置」とし、手紙の指摘を完全否定した。

 次回は、地元業者の反論、北見市の業者が提出した従業員名簿の詳細などを紹介する。

キーワード

  • ごみ処理
  • プロポーザル

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