■2通の手紙
今回のプロポーザル審査には、長年にわたり委託業務を担ってきた地元業者を含めた2社が参加。審査員(市職員6人、大学教授ら4人)による採点の結果、北見市の業者に決定した。
本紙は、市が北見市の業者から両施設の従業員(市の定めでは計34人)名簿が提出されていないにも関わらず、〝口約束〟で委託契約を結んだ実情などを紹介。結果的には、先月28日に従業員名簿(32人分)が市に提出され、今月1日からの業務開始には間に合った形だ。
こうした経緯を報じた本紙に対し、匿名の手紙が2通届いた(北見本社と網走支店に1通ずつで消印はともに「3月12日」)。
記者が聞く〝評判〟と同じ内容
■違法行為?
2通の手紙の内容はまったく同じで、プロポーザル審査で落選した地元業者による従業員に対する悪質な姿勢、北見市の業者への嫌がらせ行為を指摘していた。
この手紙の内容とほぼ同じ内容は、記者も複数の網走市民から聞いた。記者に情報提供してくれた男性市民は、「網走市のごみ処理施設の関係者が言っていた」と教えてくれた。
2通の手紙が指摘したポイントは次の通りだ。
①地元業者は今回のプロポ審査で落選したことを受け、破砕リサイクル施設で働く従業員に予告なしに解雇通知をした
②解雇通知した従業員に対して、地元業者は4月1~20日に有休を取得するよう指示した上で、「(地元業者の社長が)北見市の業者では働かないでくれ」と指示した
…………………
本紙は手紙の指摘を踏まえ、地元業者に取材。地元業者は「職安に相談したほか、顧問弁護士の見解も踏まえての措置」とし、手紙の指摘を完全否定した。
次回は、地元業者の反論、北見市の業者が提出した従業員名簿の詳細などを紹介する。