建設地整備費を予算に計上

2025-04-25 掲載

(網走市/社会)

天都山に酒蔵
網走市が1億840万円

 網走市は、市内の天都山頂上付近に上川大雪酒造(上川町)の酒蔵が建設されることから、今年度当初予算に建設地整備費1億840万円を盛り込んだ。今秋には酒蔵の建設が始まる予定で、市は網走で作られた日本酒を観光振興につなげたいる考えだ。

上川町「上川大雪酒造」今秋着工予定

酒蔵はオホーツク流氷館の近くに建設される == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
酒蔵はオホーツク流氷館の近くに建設される

 酒蔵の建設地は、天都山にあるオホーツク流氷館そばの市有地。市によると、整備する範囲は5~6千平方㍍で、5月中には本格的な作業が始まる予定だ。

 酒蔵の建設は、今年10月ころの着工となる見通し。醸造時期は、「監督官庁(税務署)から清酒酒造にかかる許可を受けるなど手続きが円滑に進んだ場合、最短で2026年6月ころからをめざしている」(市の担当者)。

 昨年8月、上川大雪酒造と網走市、大空町は、酒造りに関する協定を締結。協定では、3者それぞれの役割が示されており、網走市は「おいしい水の提供、酒蔵の土地の貸与、酒蔵完成後の観光振興」となっている。

 大空町の役割は「酒米の栽培、女満別空港の利用促進」。網走市の酒蔵では将来、同町の酒米を使用した酒が醸造される予定だ。

 網走市に建設される酒蔵には試飲コーナーなどが設けられる予定。また、隣接するオホーツク流氷館などでの販売も予定されており、市は上川大雪酒造の日本酒を通じた観光振興策に力を入れる考えだ。

 酒蔵の誘致は、水谷洋一網走市長の〝肝入り施策〟として実現する。市は昨年、酒蔵建設地の造成測量などに関する予算計1050万円を投じている。

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