美幌にゆかりがある動物写真家の前川貴行さんの作品が、町内の公共施設に展示されている。前川さんが国内外で撮影した動物たちの姿が並び、常設の美幌博物館以外は無料で見ることができる。博物館は「施設を巡って作品の魅力に触れてみては」とPRしている。
前川さんは父親の貢さんが美幌町出身。貢さんは美幌ふるさと応援大使を務めていたことから、前川さんも一緒に美幌を訪れるなど縁がある。
これまでに世界中で撮影した作品400点余りを美幌町に寄贈。博物館は、できる限り多くの作品を紹介しようと写真展を開いたり、博物館や公共施設に作品を展示している。
展示されているのは、道の駅ぐるっとパノラマ美幌峠(峠レストハウス)、峠の湯びほろ、マナビティーセンター、しゃきっとプラザ(保健福祉総合センター)、図書館、博物館。
マナビティーセンターは、北米に生息するハクトウワシ、ケニアで撮影したコシジロハゲワシなどを廊下に展示。美幌峠レストハウスでは、葉をくわえた愛らしいエゾナキウサギ、木の幹にたたずむエゾフクロウなどを階段の壁に並べている。
しゃきっとプラザでは、知床のヒグマなどの作品が見られる。
博物館は第3展示室に作品を常設。定期的に作品を入れ替えており、現在は1月に町内で撮影したオオワシ、エゾモモンガなどが注目を集めている。
博物館は入館料が必要だが、博物館以外は無料で見ることができる。問い合わせは博物館(0152-72-2160)へ。 (浩)