
常呂高校と常呂中学校の共催によるコンサートが12日、常呂高校で開催された。両校の生徒のほかに一般からも参加。120人ほどが、シンガーソングライターの秋本節(たかし)さんの歌声に耳を傾けた。
同高校の森山忍校長は「秋本さんのコンサートは今年で3回目になります。優しい歌声は心に響きます。みなさん楽しんで下さい」とあいさつをした。
秋本さんは神戸市出身で、1995年の阪神淡路大震災を経験。現在はギターを手に全国各地で演奏活動を行っている。コンサートの中で「地面から突き上げるような揺れで、最初は何が起きたのか分からなかった。当時0歳の息子が笑うんです。何が起きてるかまったく分かってなかったんですね。でもその笑顔に癒されました」と話した。その年に制作した曲「悲しみにさようなら」や新曲の「ラストリゾート」など全9曲を熱唱した。
最後に同高校の生徒から、感謝の言葉と花束が手渡された。秋本さんが「来年もまた来たいです」と意欲を見せると、大きな拍手が湧きあがった。 (知)