
■衝撃
本紙はこれまでも、オホーツク管内や網走市内の不登校児童生徒について紹介してきた。先日、担当記者は網走市教委に24年度などの関連データを求め、回答を得た。同市教委からの資料を手に取り、「101人」との数字に衝撃を覚えた。
記者が市内の不登校児童生徒について本格的な取材を始めたのは、15年度から。同年の不登校児童生徒は22人で、その9年後には4・5倍増えたわけだ。
15年度からの推移をみてみると、19(令和元)年度までは年間30人前後だったが、22(令和4)年度から増加幅が大きくなり、24年度は「100人台」となった。
■割合
市内の児童生徒は減少し続けている。
15年度の小学生は1817人、中学生993人に対し、24年は小学生約500人、中学生は約200人減っている=児童生徒数は5月1日時点=。
網走市において、児童生徒数は減少の一途をたどっているものの、不登校生は増加している―というのが現状だ。
市内全体の児童生徒に占める不登校生の割合も調べてみた。24年度は次の通りだ。
▽小学生=3・12%
▽中学生=7・7%
…………………
不登校生の割合については、小学生の場合は21(令和3)年度まで1%に満たなかったものの、2年後には3%台に突入した。
中学生の場合は、22年度から7%台で推移。このペースが続けば、「全体の1割が不登校」という状況も現実味を帯びてくる。
網走市教委は、いじめ問題でも対応を迫られている。増える不登校生については、どのような対策を講じるのだろうか?