幹部職員の接待問題「心からお詫び」

2025-06-13 掲載

(北見市/政治)

定例北見市議会開会 辻市長が陳謝

北見都市施設管理公社から複数回に渡り接待の疑い

説明する武田副市長(右) == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
説明する武田副市長(右)

 2025年第2回定例北見市議会が12日に開会した。先の報道で武田雅弘副市長ら複数の幹部職員が市の事業を受託する民間の北見都市施設管理公社から接待を受けたとされる問題について、辻直孝市長が「市民の皆様に大変ご心配をお掛けし、心からおわび申し上げる」と陳謝した。

 同公社は市の施設の指定管理業務を受託するなど利害関係があり、一部報道によると3年間で計27回接待を受け、飲食代は総額80万円とされる。

 辻市長は議案説明に先立ち、市民への謝罪とともに「総務部長に事実関係の確認を指示し、全職員に法令遵守や倫理の保持などの徹底を周知した」と報告した。

 この問題について菊池豪一議員(日本共産党)、高橋善治議員(次代)、浦西孝浩議員(市民・連合クラブ)の3人が質問。市のコンプライアンス推進委員会の委員長を務める武田副市長は「大変ご心配をおかけし、重く受け止めている」とし、自身の進退については「職責を全うし、責任を果たしたい」と述べた。

「正確に内容調査後、処分含め適切に対処」
武田副市長「職責全うし責任果たしたい」

 接待を受けた職員や回数に関する質問について辻市長は「迅速かつ正確に内容を調査し、確認でき次第、処分を含め適切に対処する」とした。また、同公社への調査については「弁護士や公認会計士などの専門家に依頼し、関係資料の提出も求めたい」と答弁した。議員からは「市の財政状況が厳しい中、実に情けない」「市民にとって計り知れない衝撃であり、市のコンプライアンス指針は絵に書いたもち」などの厳しい指摘が相次いだ。

 議案は一般会計補正予算など議案8件、市の長寿祝金及び祝品条例の廃止、専決処分など報告9件。会期は26日までの15日間。 (柏)

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