最近なんだか地震が多いな、と思っている、でんしょばと読者も多いのでは。網走地方気象台が6日に発表した、「5月の地震活動図」によると、同気象台管内の網走・北見・紋別地方で5月に震度1以上の地震を6回観測した。1以上は昨年は年間12回の発生で、今年5月はひと月でその半分に及んだ。5月31日には、約2年ぶりに震度3を観測。6月に入っても震度2が発生しているが「すぐに大きな地震にはつながらないが、地震への備えは大事」と同気象台。
震度1の観測が5月15日に北見市、同16日に斜里町、同23日に美幌町、北見市、置戸町、同26日に美幌町、北見市、置戸町などで観測。震度2を同30日に清里町で観測した。同31日には清里町で震度3を観測したほか網走市、美幌町、津別町、大空町、北見市、訓子府町、置戸町など広い地域で震度2を観測している。
同気象台管内で、今年に入ってからの震度1以上の観測は1、2月がゼロ、3月が1回(北見市で震度1)、4月がゼロと比較的穏やかに推移していた。そこにきて、ここ半月で6回の発生は、地震に不慣れな本紙エリアの住民にとってはやや多いと感じるのかも。
ただ、震源地は釧路沖が2回でそのほかは十勝地方中部、浦河沖、十勝地方南部、北海道東方沖が各1回とさまざまで、同気象台は「一連の地震活動の一環で、関連性は薄いと思われる」としている。
管内で震度3の地震は2023年6月11日に北見市で発生して以来約2年ぶり。この年は2月にも北見市と美幌町で震度3を記録している。ちなみに今回は、6月2日にも十勝沖を震源とする地震が発生し、北見市、美幌町、網走市、大空町などで震度2を観測している。 (寒)