連載 ハザードマップ・地震編

2025-12-12 掲載

(北見市/社会)

備えあれば

 8日の午後11時15分ごろ、青森県東方沖を震源とするM7・6の大規模な地震が発生し、北見市は震度4、網走市や美幌町は震度3を観測した。続いて「北海道・三陸沖後発地震注意情報」が発令され、今後1週間程度は注意が必要だ。これを機に、ハザードマップの見直しや日頃の備えを確認しておきたい。連載第1回は「地震対策」を取り上げる。今後も北見市の「防災いつでもノート」などを基に、随時関連情報を伝える。

出典・内閣府(防災担当) == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
出典・内閣府(防災担当)

 今回初めて発令された「北海道・三陸沖後発地震注意情報」とは、続けて大規模地震が発生する可能性が平常時より高まっていることを知らせるもので、気象庁と内閣府が共同で発表した。管内では網走市が対象地域に含まれており、今後も十分な注意が必要だ。

 備えとしては、最低3日分、できれば1週間分の食料や飲料水を確保しておくことが重要だ。懐中電灯やラジオ、携帯の充電器、常備薬などをまとめた非常用持ち出し袋を準備しておく必要がある。この時期はカイロも用意しておきたい。さらに、就寝時も万一に備えて、すぐに行動しやすい服装にし、枕元にはスリッパや懐中電灯を置いておくことが推奨されている。

 大きな揺れを感じたら、①姿勢を低くする(しゃがむ)②体や頭を守る(かくれる)③揺れが収まるまで動かない(まつ)―この3点を心がける。

 屋内ではテーブルの下に入るか、物が落ちない・倒れてこない場所に移動し、屋外では塀や自動販売機、看板、ガラスから離れる。

 揺れが収まったら火の元の確認や家族の安否確認を行い、窓やドアを開けて避難通路を確保する。テレビやラジオから正確な情報を得ることも欠かせない。

 また、タンスや本棚、冷蔵庫などの大型家具は、L字金具や突っ張り棒で固定し、転倒を防ぐ。テレビや電子レンジなどの家電には滑り止めマットが有効。寝室には背の高い家具は置かないなど、室内の危険を減らしておく。

 ただし、あくまでも可能性が高まっているというものであり、必ず発生するものではない。過度に不安がらず、日頃の備えを冷静に進めることが大切だ。 (知)

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