
特殊詐欺を未然に防いだとして、セブン―イレブン美幌栄町店店長の澤口昭兵さん(40)と従業員の國分葉月さん(22)が6日、美幌警察署の小林伸也署長から感謝状を受けた。
2人は5月中旬、電子マネー10万円分を購入しようとした来店客の50代男性が詐欺に遭っていることを見抜き、男性を説得して警察に通報。被害を食い止めた。
警察署によると、男性は自らのパソコン画面に表示されたうその修理費用を支払うため電子マネーを購入しようとした。栄町店来店前に別のコンビニで5万円分の電子マネーを購入し、番号を入力したがパソコンは直らず、従業員に詐欺と見抜かれないよう、最初とは別のコンビニで電子マネーを購入するよう指示された。栄町店には通話状態のスマホを持って来店した。
男性に主に対応した國分さんは、男性に通話を切るよう説得。男性が店から警察に通報してほしいと求めたため、澤口さんが通報した。
國分さんは「パソコンの修理で5万円、10万円もかかるのは詐欺だと感じました」と振り返った。ゲームの課金、大会の賞金など高額な電子マネーを購入するケースは以前より増えたといい「判断が難しい場面もあるが、詐欺と感じた時は声をかけていきたい」と話した。澤口さんは「今後も止められる被害は止めたい」と話した。
小林署長は「勇気を出して声をかけていただきました。犯人は言葉巧みに金品を要求してくるので、通話を切るよう話してくれたのはとても良い判断」とたたえ「最後の砦として、引き続きお力を貸していただけたら」と協力を求めた。 (浩)