春の叙勲・消防団員を長年務め瑞宝単光章

2025-06-20 掲載

(訓子府町/社会)

家族をはじめ周囲の支えのおかげ

元訓子府消防団分団長 訓子府・森谷 秀哲さん(67)
内助の功にも感謝

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 春の叙勲で瑞宝単光章を受章した、元訓子府消防団分団長の森谷秀哲さん(67)=訓子府町東町=に対する伝達式がこのほど、町役場で行われた。森谷さんは消防団活動を影で支えた妻ひとみさん(68)とともに出席。伊田彰町長から表彰状を受け取り「家族をはじめとする周囲の支えのおかげです」と感謝を述べた。

 消防団員だった父の勧めで1977年に入団。98年から10年間にわたり、全団員の出動を必要としない火災の消火活動にあたる「特科隊」の一員として支署の出動体制に協力した。2015年に第2分団の分団長となり、2020年の退団まで務めた。

 特科隊の出動は「ポケベルに呼び出しが入った」。駒里の町産業廃棄物処分場での火災では、埋め立てられた廃棄物の奥底まで重機を使ってかき出すなどし、夜通しで消火活動にあたった。折材工場での火災や連続放火と思われる草舎火災も記憶に残るという。

 ひとみさんとの結婚は消防団に入団した翌年。3人の子どもに恵まれた。仕事も忙しい時期で「子育てはまかせっきりだった。数少ない休日でも何も言わず消防団活動に送り出してくれた」と内助の功に感謝する。ひとみさんは「夜通しの消火活動などは心配もありましたが、結婚前から活動していたので、こんなものだろうと思っていました」と振り返る。

 森谷さんは「責任ある立場になるにつれ使命感も強くなっていった。大きなけがなく終えられたことに、あらためて皆さんに感謝したい」と述べた。 (理)

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